地面を削って平らにして家を建てるのと、土を盛って平らにして家を建てるのとではどっか安全だと思いますか?答えは、普通は削った土地のほうに軍配が上がります。削った地盤は安定度が変わらないのに対して、盛ったほうは柔らかくて崩れたり沈下したりしやすいからです。このように敷地の造成のやり方ひとつを取り上げても土地には優劣があるわけで、それに広さや形や方位などありとあらゆる要素がからまって、同じように見える土地でも素性や価値が全部違います。まず足元がしっかりしてこそ安全が確保できるのですから、この「敷地・地盤には2つと同じものがない」ということを、最初にしっかり頭に叩きこんでおきましょう。このごろは広くて平らな開発地がほとんどなくなってしまったため、その多くは雛壇造成になっています。これは要するに丘陵地を切り開いて階段状にしたもので、中にはかなり起伏の激しい場所を崩したり埋めたりしてつくっているものも少なくありません。そのうえ、最近は開発しやすい(売りやすい)場所にはほとんど手が入ってしまったので無理やり造成したようなところもあり、残念ながらどう見ても住宅地に適しているとはいえないシロモノも散見するようになりました。
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