首都圏にはあまり見られないが、関西圏では二つの建物が渡り廊下でつながったマンションが少なからずある。こんな形式のマンションが多いのは、道路に面する間□に対して奥行きの深い関西圏特有の町割が影響しているものと思われる。道路に面した棟にエレベータがあって、渡り廊下でつながった奥の棟に非常階段があるものや、数棟の建物がエキスパッションジョイントと渡り廊下でつながったものもある。マンションでは渡り廊下でつながった奥の棟は大きな被害を受けなかったものの、共用玄関のある道路側の棟が傾斜してしまった。
[参考]
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それにともなって渡り廊下が奥の棟から離れてしまった。このマンションのほかにも、渡り廊下が落下しかもの、一棟だけが倒壊したものが少なくなかった。このようにいくつかの棟がつながったマンションで、一部の棟の被害だけが大きくなった例として、たとえば一階部分に共用玄関や駐車場があって上階と間取りが異なっていたために被害が大きくなったものや、建物を支えている杭の頂部が破壊して一棟だけが傾斜してしまった場合がある。被害を受けた棟が倒壊にまでいたらなかったら、建物の傾斜はジャッキで上げることによって比較的容易に直すことができる。しかしながら、このタイプのマンションには普段は思ってもいなかった問題が隠れていた。エキスパッションジョイントや渡り廊下でつながった建物のことを「連担棟」と呼んでいるが、建物がひと続きになっているので登記の上では一般に一棟にしている。そこから、壊れた棟の復旧をマンション全体で負担し合うのか、それとも壊れた棟だけで負担するのかという問題が生じたのである。