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日常雑器を買う楽しみ

2011.12.23

日本の料理は概して1品の量が少ないため、食べものの余白になる食器の姿が目につきやすいし、またその皿数が多いから、皿小鉢の類の陶磁器の視覚的効果が重視される。旅館や料亭では料理を盛りつける皿の姿形や彩りに気を配り、それらの料理との調和、季節感の演出などまでをもてなしの一部にしている。こういう食器、とくに陶磁器の取合せによる饗応というものは、代官山の小川軒の洋風懐石のような例外はあるものの、一般的には欧米の料理には見られぬものである。

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もちろん欧米でも心ある人々は食器に気配りをするが、正餐の場合などはスープ皿からデザートの皿まで、立派なものであっても統一されたデザインのセットが使われることが多く、そこには取合せの妙を楽しむ余地はあまりない。つまり、食卓において容器の姿形とその組合せの変化を味わうのは、日本人の特権的快楽であるらしい。