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子ども部屋のカギが意味するもの

2011.10.21

時がたつにつれて、さすがの親も気になってくる。「いったんドアを閉めてしまうと、なかで何をやっているのかわからない。ほんとうに部屋にいるのかどうかもわからない」「夜になると妙に静かだけど、夜なかにどこかに出かけているんじゃないかしら……」「なんだか、ときどき変な音や臭いがするみたい」こうなると、親はもう疑心暗鬼のとりこである。「ドアを開けたとたん、子どもがさっと動いた。何か隠したんじやないか。あるいは……」「私が部屋に入ると、いつも急いで携帯電話を切る。

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いったい誰と。何を話していたのかしら?」年ごろの息子や娘なら、親に見られたくないモノの1つや2つ、あって当然だし、友だちとの電話をいちいち親に聞かれたくないのも自然なのだ。しかし、親の目にはそうしたすべてが「危ない前兆」や「よくない素行」と映ってしまう。子どもの心も平穏ではいられない。親に疑われているとか、信用されていないという思いほど、子どもの心を傷つけるものはない。親への信頼や尊敬が崩れ始める。しだいに子どもたちは、親の干渉をうるさく思うようになる。親と話をするのも疎ましくなり、最後は自分の部屋にこもりっきりになる。当然、親の心配や不安はいっそう強くなる。そのつもりはなくても、監視するようになる。子ども部屋が小中学生の非行や犯罪のきっかけとなる例は多いのだから、ほうっておくわけにはいかない。子どもの留守にこっそり部屋に入ってみたり、子どもの持ち物をあれこれチェックする。これがまた子どもにバレて、お定まりの大喧嘩。「オレの部屋に入るなよ!」「私のものに勝手にさわらないで!」そして最後は「部屋にカギをつけてくれ」となってしまうのである。カギなどつけたらおしまいだ。1つ屋根の下で暮らす家族の間で、個室のカギなど必要ない。カギをかけた瞬間から、家族の絆は断絶されてしまう。